HOME きょうだい構成で性格は変わるのか 障害のある子供のきょうだいの心理

障害のある子供のきょうだいの心理

障害のある子供の兄弟は精神的に不安定になりやすい

障害のある子供

障害のある兄弟を持つ子供はその他の子供よりも精神的に不安定になりやすいと言われています。集中力のなさやかんしゃく、けんかをしたり、とてもうるさかったりすることが多いようです。障害のある子供を持つ母親はどうしてもその子の方に目を向けがちです。そして実際手がかかるのでどうしてもそうなってしまうかもしれません。

それによってきょうだいたちは、非常に不安定になることがあります。最近では青年期まではなにも問題なかったのに急に問題が噴出する事例も見られます。障害のある兄弟を持つとやさしさや思いやりが育ちます。しかし、そのためには兄弟たちも十分に親に愛されたという実感がモテることが大変重要になってきます。

障害のある兄弟を持つ子供の気持ち

障害のある兄弟姉妹を持つ子供は小さいころからきょうだいの方が優先されているように感じています。父母にいろいろな場面でたよりにされることも多く、負担に感じていることがあります。でも自分がやらなければお母さんが困ると思い、がんばってお手伝いしたり、がまんをしています。 大きくなってからも自分の結婚のことに悩み、きょうだいのことを見なければならないので結婚はできないと思ってしまう人もいるようです。

きょうだい思いのいい子の胸の内は

「○〇ちゃん大好き」「○○くんは世界一可愛いよね」などといって障害のあるきょうだいをほめたり、愛情を表現する子供の中にも実は気持ちを押し殺してがまんしている子も見られるようです。もっと自分のことを見てほしい、自分も家の中でもっと自由にふるまいたいと思いながらもお父さんお母さんのことを思って自分を抑えています。そして、言ったら親が喜びそうなセリフをあえて言っていることがあります。

もちろんきょうだい愛はあるはずですが、子供なのですから自分の欲求だってたくさんあります。それをがまんしていい子を演じ続けた結果、いつか耐え切れなくなるかもしれません。ですから父母はきょうだいが元気に明るくしていても、しっかりと向き合ってケアすることが必要です。

お母さんの心の負担を取り除く努力を

お母さんが大変なのは充分きょうだいには伝わっています。それでとても気を使って生活しているのです。ですからお母さんは自分のこころのケアをしっかりして、気分が落ち込んでいたり、元気が出ない時は何か手立てを考えましょう。お父さんに頼ったり、他の誰かに頼ったり、ヘルパーさんをお願いするなどが考えられます。

お母さんがしんどい思いをしていると感じるとますますきょうだいの心の負担が増えてしまいます。本音を言えなくなり、いい子を演じたり、きょうだいの世話だけでなくお母さんのことまで心配しなくてはならなくなります。

明るく朗らかなお母さんであれば、子供はそれだけで安心し、心が安定してきます。こどもの負担を減らすためにもお母さんの負担を減らす努力をしなければなりません。

障害のある子を時には預けて、自立を促すことも大切

障害のある子を預けられる施設などもありますので、時には預けて他の子供との時間をつくることも大切です。お母さんは障害のあるこどもに対しての責任感から全部を自分や家族で行おうとすることがありますが、それがきょうだいに負担をかけていることがあります。

また、障害のある子供たちも自立できる部分があれば自立していくべきですし、そのような訓練をしていくことで、きょうだいの負担を減らすことにもつながります。

きょうだいの気持ちをくんで、時に優先してあげる

いつもがまんしていることが多い障害のある子供のきょうだいたち。お母さんと二人でゆっくりと出かける機会を作ったり、いつもありがとうという言葉とともにプレゼントを贈ったり、きょうだいだけに特別なことをしてあげると気持ちが救われるようです。障害を持つ子供も大変ですが、きょうだいも通常より負担が多いことを理解してあげることが重要。父母は自分の気持ちをわかってくれているとおもうとかなり違うものです。

全国障害者とともにあゆむ兄弟姉妹の会

障害者を兄弟姉妹に持つ人たちを中心にして結成されたお互いの苦しみを理解し合いともにのりこえていこうとする会です。50年以上前に朝日新聞の投稿欄にメッセージを投稿し呼びかけを行ったことがはじまりです。

全国の主要都市に支部があり、機関誌を発行し、シンポジウムを開くなどの活動を行っています。 会に参加すると同じような境遇の人たちと話すことができるので、他の人には分かってもらえなかった自分の気持ちを共感してくれる人ができてとても気持ちが楽になるようです。

障害を持つこどものお父さんお母さん向けに兄弟の気持ちをつたえる冊子を作り、いろいろな人にきょうだいの立場を伝える活動もしています。一人で悩むより同じ立場の人たちとつながって問題を共有すると随分気持ちが楽になるはずです。