HOME 世界のこども事情 兄弟の数が最も多い沖縄県の子育て

兄弟の数が最も多い沖縄県の子育て

日本一兄弟が多い沖縄県の子育て

沖縄県

沖縄県は日本の都道府県の中で出生率や兄弟の数において長年トップの座を保ってきた地域です。どうして沖縄は子供の数が多いのでしょうか。おおらかで細かいことは気にしないタイプの多い南国気質の沖縄県民。所得の面でいうと日本全体に比べて豊かとは言えないようですが、いろいろな面で子供を産み育てやすい環境があるようです。

沖縄は人と人との付き合いが親密で助け合いの精神がある

沖縄は日本の他の地域よりも親族の団結が強いという特徴があります。沖縄には門中という男の家系を中心とした一族の集団があり、大きな門中墓を所有しています。そして門中に属する人たちはみんな同じ墓に入ることになります。また、一族の者が大学に進学すれば奨学金を出し合ったり、出産をお祝いしたりとみんなで助け合うという大きな家族のような集団です。

春に行われる先祖供養の儀式「シーミー(清明祭)」では4大きな門中になると100名を超える一族が集まり、お墓の前で重箱を広げて食事会が行われます。三線を引く人もいたりととても賑やかでピクニックのような光景です。

料理はおばあ(おばあちゃん)を先頭にお母さん、お嫁さん、娘など女性陣が作ります。男性たちはお墓のまわりの草刈りなどを担当します。親戚が一堂に集まって近況を話したり、子供たちは一緒に遊んだり親族の関係を親密に保つ意味もある行事です。

また、エイサー青年会{エイサーを踊る若者たちの会}が盛んで、県内には400以上の青年会があるそうです。エイサーを踊ることだけでなく、仲間作りをして、一緒に飲んだりどこかへ出かけたりすることも大きな目的の一つ。そこで友達をつくったり、カップルができることも珍しくないといいます。

お金があまりなくても生活していける恵まれた環境

先に述べたように、沖縄県民は人とのつながりを大切にします。誰かが引っ越しをするとなるとあちこちから家財道具が集まってきます。親戚からお金の援助をもらうこともあるでしょう。また、沖縄は畑の所持率も日本一です。自分の家で食べる分くらいの野菜は作れますし、マンゴーやグァバなどのトロピカルフルーツが庭先になっているのも普通の光景です。お金がなくてもなんとか暮らしていけるというのは強みです。

また、見栄を張らない県民性も子育てを楽にしているのではないでしょうか。近所の子がピアノを習っているからうちもとか、まわりの子が塾に行っているからうちもという発想はありません。子供や自分のペースで暮らしていけるので精神的にも経済的にも楽であると言えるでしょう。

エッチが好きな県民性!?精のつく食べ物も豊富

最近の都道府県別ランキングでは「エッチが好き」という項目で沖縄県女性がナンバー1になっていました。セックスの回数が多い県でも堂々3位に入っています。全員にあてはまるわけではないでしょうが、自然豊かな場所で大らかな暮らしをしているとストレスが少なく、人間が本来持っている性欲も発揮できるのかもしれません。また、沖縄には精のつく食べ物がたくさんあります。ヤギ肉はお父さんを元気にする食材と言われています。沖縄ではヤギ汁という料理があって、独特の匂いがありますが、好きな人が多いようです。ハブ酒も昔からよく飲まれています。

特に離島での出生率が高い

沖縄の中でも離島はとびぬけて出生率が高くなっています。全国の市町村の中でナンバー1の出生率を誇る多良間島はなんと3.14。一人で3人以上子供を産んでいることになります。どうして離島での出生率が多いのかというと、小さい島では本島以上に人との関わりが親密で、まわりはみんな知っている人なのでとても安心感がありますし、子供のこともみんなで見てくれる雰囲気があるのでしょう。また、田舎は人の目もありますし、妊娠したら中絶という選択もしづらいということもあるかもしれません。

また、デキ婚率が高くなると出生率も上がるというデータがあります。自然環境にも恵まれた地域であまり子育てにお金がかからず、助けてくれる人もいるなら、「産んでもなんとか育てていける」という気持ちになりやすいのではないでしょうか。

人とのつながりと、お金のかからなさがキーワード

沖縄の血縁の団結力、子育てに過剰にお金をかけないことが出生率に影響していることがわかりました。出生率の低い地域を見ると東京都内23区など、コミュニティーが希薄でお金のかかる地域が上がっています。

とはいえ沖縄も徐々に昔からの風習が簡素化されたり、中学受験に向かう子供が増えている現状もあるようです。全国学力テストの結果が都道府県で最下位という結果をなげくひともいます。のんびりした県民性で子供たちにも緊張感がないといわれていますが、それはそれでとても幸せなことですし、「なんくるないさ」の精神を捨てるのはもったいないように思えます。明るく素直ですぐにうちとける沖縄の子供たちです。37年間も出生率ナンバー1を保ってきた沖縄県。これからもナンバー1の座をひた走ってもらいたいものです。