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北朝鮮の子供事情

北朝鮮

北朝鮮のことでよく入ってくるのは政治的なニュースばかりで、国民がどんな生活を送っているのか知る機会はあまりありません。北朝鮮の人たちはどうやって育っているのでしょうか?

どうしてあのような閉鎖的な状態が何十年も続いてしまうのでしょうか?北朝鮮の現状や、教育方法について調べました。

少子化

日本同様、北朝鮮も少子化に悩んでいます。出生率は2.00と日本より上ですが、アジアの中でも人口が少ない北朝鮮は少子化から受けるダメージが深刻です。将来、労働力や兵力が足りなくなることが懸念されています。

金正恩氏が打ち出した少子化対策として、「国家の幹部事業に子供の数を反映させる」というものがあります。これは、幹部は子供の数が多いほど昇進で有利になるというものです。また、40代以上で子供が3人に満たないものは、幹部に登用しないようにという指示もありました。ですが、あまり効果は上がっていないようです。

出産が難しい環境

北朝鮮では、20代で結婚すると早すぎると言われます。なので、30代からの結婚が一般的です。ですが、ご存知の通り、年齢が高くなるほど妊娠の確率は下がり、負担も大きくなります。また、北朝鮮の30代の女性は商売で忙しいため、出産を拒否する人も多いようです。なぜかというと、北朝鮮の男性は国営企業などの「正式な職場」に所属していますが、月給はわずか5000北朝鮮ウォン(約75円)しかなく、それでも正式な職業についているため、市場で商売をすることができないのです。

そのため、女性が主力となって商売をし、家計を支えています。北朝鮮の女性たちには貧困に陥らないためにも、出産や育児に中断させられることなく商売を続けたいという切実な事情があるのです。しかし、金正恩はそんな事情を無視して、堕胎を取り締まっています。しかし、公的に取り締まってはいますが、ヤミ医者に頼んで堕胎するケースが後を絶たないようです。

北朝鮮の教育

北朝鮮の子供たちはどうやって育つのでしょうか。北朝鮮では幼稚園に1年間、小学校に4年間、中学校には6年間通います。ここまでの11年間が義務教育です。その後、高等専門学校や大学に進む人もいます。

北朝鮮では、幼稚園のころからプロパガンダが積極的に行われます。 北朝鮮のある保育園で行われた運動会では、アメリカのオバマ大統領の似顔絵を弓矢の的にしたり、韓国の朴槿恵大統領の似顔絵の上に座って風船を爆発させる遊びをさせたりということが平然と行われています。5,6歳の子供に、保育園をあげて洗脳のような教育を行っているとは驚きです。言葉で教えられるだけでなく、競技の中に組み込まれているのも、無意識に外国への嫌悪感を植え付けられていそうで怖くなります。

小学校や中学校で行われる授業は、国語、社会、理科など、日本とあまり変わりません。しかしその中に特殊な教育があります。それは、主体(チュチェ)思想と呼ばれる、金日成や金正日、金正恩の業績を学ぶ授業です。小さな頃から金総書記たちの偉大さを教え込まれ、アメリカや日本、韓国を敵だと、毎日1時間は聞かされ続けます。繰り返しそのような教育をされていれば、金正日らが絶対で、周辺の国は悪だと思い込んでしまうかもしれません。

しかし、チュチェ思想を植え付けられながら育っても、やはり金正恩を心の中で支持していない人はたくさんいるようです。ですが、最高指導者への不満を洩らしたりすれば、運が悪いと死刑にされる可能性もあるため、そのような様子は決して見せられません。公でもプライベートでも、金正恩氏の悪口を言う人はいないそうです。例え、国民が現在の状態に疑問を持ったとしても、それを変えることは容易ではないようです。